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低山での遭難 まさか自分が体験するとは・・・
この日、わたしは雪山の事故をあやうく体験しそうになったのです・・・

年末年始、海でのんびり過ごした体には、いきなりの冬山はきついので、
ドライブとプチハイキングを楽しむために富士五湖に向かって出発!

積雪した風景を見るのを楽しみに東名高速の御殿場ICで降りる。
思ったより積雪はないものの、富士五湖道路は通行止め。
下道も河口湖あがりから凍結と積雪。
結局、時間がかかってしまってどこかの山に登って日ノ出を見るのは断念!
どこに行こうか・・・
ちょっと迷ったけど、精進湖で日ノ出を見て、パノラマ台(頂上まで1時間かからない)
に行ってみようと計画

駐車場もこのとおり!普通の靴だと雪に埋もれてしまう。
湖付近に行くにも積雪がすごいのでしっかりと登山靴を履いて、
スノーシューも装着。おNewのMSR!
日の出は6:55 6:30ぐらいから星がきらめく風景とぼんやり明るくな空の
ファンタジー(!)な時間が始まる
外はー4℃ 冬装備の服装だったので、全然寒くないし、シンシンと冬らしい
寒さと静けさは心洗われる感じで大好き!

日が出てくるとたちまち周辺をピンク、黄色に染めていく・・・
刻々と変わる美しい風景に感動ー!

20分ほどゆったりと観察して、車に戻る。
今日は雲ひとつない、快晴、そして風もない。
せっかくのスノーシューだし、パンラマ台まで行くことに。
なだらかな上り、九十九折りの道を進む。
低山なので、パウダースノーじゃないけど、さくさくと気持ちがいい。
それにしても、ずいぶん積もったなぁ・・・50cmぐらい???
スノーシューでも、一歩一歩が沈んでいくので、ちょっと苦労。
いつもなら、すぐに到着できるこの階段のある場所までも時間がかかる・・・
稜線に出ると、昨晩の強風で作られた雪のオブジェ!
ここは何度か来たことあるけど、今回は時間がかかりました・・・
7時半ごろ入口から出発して、到着したのは10時過ぎ。
なんと、いつもの3倍以上時間がかかってる!
ここからの景色は名前の通りパノラマ!
樹海全体を見渡せる富士山

精進湖と、王岳や黒岳、三つ峠の山たち
右手奥には南アルプスも
それにしても、時間がかかったなぁ・・・
ゆっくり来たとはいえ、こんなにかかるとは想定外。

そういえば、今日はいろんなこと試そうと思ってたけど、
そのひとつに、行動食(非常食)の試食。
おいしさもだけど、腹もちとか、食べやすさとか・・・
こんな感じのバータイプを数種類、数本。
2本ほど、食べるとおなかいっぱいになってしまって、とりあえず下山
いったんは駐車場に戻ろうかと思ったけど、あまりにも快晴で、空が青くてきれい。
三方分山までの道のりがどうなってるかは去年も同じような積雪できているので、
想像できる!(ただしその時は2人だったし、頂上でも数人の人に会ったんですけど)

ストックをさすと、やっぱり1m近い積雪。
途中にエスケープルートもあるし、せっかくなので、行ってみることに。
この安易な判断があとでたいへんな結果になってしまうんです・・・

雪屁がところどころに。
ズボーーーン! パノラマ台までの道のりよりはるかに雪が深い。
スノーシューでも、何度も踏み抜いて、そのたびに足をあげるのがたいへん
それが両方足、股下までとなると、最初は笑ってたけど、
だんだん疲れてくる!
しかも、雪は積もってる高さが均等じゃないので、
スノーシューだと岩場では逆に邪魔になってしまうので、外す羽目に。
ミックスの場所では、アイゼンすら面倒なのに、スノーシューは×!

で、やっぱり、スノーシューがいる場面も多い。そして、また装着。
でも、こんなプチ雪屁をく機会なんて、なかなかないので、おもしろくて仕方ない!
雪屁オブジェがあちこちに!
のぼったりくだったりを繰り返して、時間がだいぶ経過してるはず
なのに、いつもなら30分で見えてくる精進峠の看板がなかなか出てこない。
雪で埋まった???
と思いながら、進むと、「え!やっとここ?」と思わずつぶやく。
ハノフマロってなってますけど、パノラマ台です(笑)

ここから三方分山は最後にきつい登りがある(雪があると余計にたいへんだ)
どうしようか・・・
でも、精進峠(精進湖畔 方面)は行ったことがない
この道を下りらしいけど、こういう木立だとルートを見定めるのはちょっと困難。
上りとちがって、下りは判断するのが困難だ思うし。
峠にいるので、低い場所のため目標物が見えない、
コンパスを使ったとしても、私の持ってるハイキング地図だと迷った時に明確な
道がわからないだろうし・・・
三方分山を上ってしまえば、後の下りはよく知ってるし、
目標物も明確なので雪が深くなっていても大丈夫だなぁ、
ということで、三方分山を目指す
去年もたくさん雪がつもったけど、頂上付近は少なかったと思い出した!

ところが、この選択は本当に間違っていたんです・・・
的確な判断とは、時間かかってることと向き合って、もと来た道を帰ることだったんです。

簡単そうに見えるのですが、意外と急こう配。
MSRの優秀なスノーシューのおかげで、ぐいぐい登れるものの、
相変わらず、踏み抜くこと多く、突然の岩でひっかけたりで苦労多い・・・
そして
強風で落ちてきた小枝が刺さって、ルートがわかりにくい。
印がほとんどない場合、ルートを見つける時は、木立の具合を見ることにしてます、
人が通っている道は、それをよけるような木立になっている。
それを確認しながら・・・

いつもより何倍も力を使う歩行に幾度も止まりなが、頂上を目指す。
積雪は増すばかり!
足の置き場が悪いと・・・あぶなーい!
絶壁じゃないけど、転げちゃうとたいへんなので、気をつけないと・・・!
踏み抜くとつかれるので、ちょい休憩して撮影(!)
股下までの雪、しかも、ごっそりと思い。
スノーシューは稜線だけ使って、上りは脱いで移動。

足カバーはORのクロコダイル、さすがの防備機能で、まったく靴に
雪が侵入する気配なし!(この商品、モンベルの定員さんにおしえてもらった)
奮闘すること多い場面が続く!
もう、とっくに頂上に到着していいはず。上りきった山頂で周りを見渡すが、
いつもの看板はないし、休憩する開けたエリアもない。
雪で風景が変わってるのか???
とりあえず、立ったまま、昼食のおにぎり、マフィンやチョコレートを食べる。
そうしてると、いきなり辺りが薄暗く!
太陽をかぶさるように、分厚い雲。まさか、雪降らないよね・・・心細い。

きっと、頂上きがつかないうちに通り越したんだ!
何度か、うろうろしたけど、それらしきのは見つからない。

そして、しばらく行くと、
軽く下るルートなので、きっと通り越した。って思いこんで
そのまま進むと・・・
驚いたことに、やっぱり頂上があった!
なんで、驚いたかって、到着したのが3時。遅すぎる!
冬山では頂上に12時までに到着しなければ、どんな快晴でも
引き返すのが鉄則なのに。

といっても、後の下りは、通常時であれば2時間もかからない。

でも、心臓が ドクドクしだす・・・
静まり返った山頂・・・ 漫画みたいだけど、ドキドキって本当に聞こえてくる。

富士山が目の前の景色。
いつも来た時にはこの景色でお茶したり、ランチを楽しむけど、
今はそれどころじゃない状況になってるかも(といいつつ、やっぱりきれいなの撮影)
冷静に考えてみても、ここまで来るのに通常の3倍は時間がかかってるし。
駐車場につくのは日が暮れてるかも。
日の入りは5時。  間に合うか・・・

なんだかちょっと急ぎ足で、稜線は緩いくだり。比較的快調。

"少々の岩場でも、スノーシューは履いたままにしよう"
脱いでしまって、後ではくのは、夕暮れ時の暗いところではたいへんだし、
また装着の場面もでてくるだろうしといろいろ思案し出す。

慎重に、目印を見ながら歩いていく
ところが・・・

まったく目印がなくて、
しかも、木立もルートが見分けがつかないエリアに来てしまった・・・
とりあえず、目印があるところまで戻って、またそこから、3ルート作って、
それぞれに進むが、最終的にまったく道がわからなくなる・・・

きっと、急な岩場なはず だと余計に見分けがつかない。
目を凝らして、印を探すけど、ない・・・

確実に、あたりは暗くなる。
どんどん太陽が沈んでいくのが背を向けていてもわかるほど、それとともに
静かすぎる風景の中、 自分の心臓の鼓動が早くなり音が響く

無理でもガケを降りようか・・・とも考えたけど、

一つの正しいルート以外は、
全部間違い!間違うとつまり危険が多いに伴う
谷に向かうことは道迷いでは絶対にやってはダメだ!

かすかに車の音が聞こえるから、方向はあってるんだろうけど、

猿じゃないから、ちょー危険なところに出ちゃったりしたら、ひょいって
飛んで移動できるわけじゃいし、引き返すのも大変
(以前に経験してるだけに・・・その時は無謀なショートカットを試みて)

過去に目先の10mの道を渡れなくて、かなりの遠回りをしたこともあるし。

いくら、もう目の前!だとしても、見えない危険を冒すのはやめておこう・・・
となると、残る方法は、もと来た道を引き返すこと。

パノラマ台の分岐点までは、ここに来るまでにかかった時間を計算しても
6時間近く。  やるしかない!
踵を返して、来た道へ・・・これから6時間乗り切る算段をしなければ。

まずは、朝6時半から歩きとおしの体は確実に疲れてる。
非常食の数本分の袋を破って、すぐに取り出せるようにジャケットのポケットへ。
そして、おなかはすいてないけど、無理矢理、お菓子やパンも食べる。

冬山装備セットのザックをそのまま担いできたのが幸い。装備が行き届いてる!
非常用バックを取り出し、ライトを装着。
24時間暖かいZipカイロに火をつけて、ポケットに入れる、
バラクバダをかぶって、その上からビーニーをかぶり直す。
着てるものはそのまま、汗をかくとたいへんなので、歩いて体温を保つ。
グローブも一番温かいものにつけかえ、オーバーグローブもつける。
ツェルトと、アルミシート、その他、ビバークしなければならなくなった時の
対応を考えて、ザックの中の荷物を移動。

まだ明るいうちにできることはすべてして、出発!
一度通った道なので、歩きやすい場所もあれば、そうでない個所も多い。

そして、日がほぼ暮れかけたころに、また三方分山の山頂へ戻ってきた。
一気に暗くなっていく・・・

心配なのは、ライトの電池。いつもは2個ライトを持ってるのだけど、
電池切れで家にひとつ置いてきたままだ・・・
ライトの明かりを電池消耗を防ぐために最小にして歩く。
いざとなったら、スマホの明かりを使うか、
そうだ!カメラのフラッシュ! 試し撮りしてみたけど、
フラッシュの短い時間では何にも見えなかった・・・(時間の無駄でした)
幸いなことに、今夜は晴れてるので、きっと雪は月明かりに照らされるって
期待してたら、ほぼ新月・・・細っ! 満月がよかったのに

真っ暗だけど、時折、精進湖まわりの明かりが見える。
人工物のありがたさが身にしみる~!

昼間に融けた雪が凍ってくると、これがバリバリと音を立てて沈んでいくのはストレス、
足を持ち上げるときは重さが増してる。雪の塊を払いながら一歩一歩。

なんて辛いんだろう。でも、歩くしかない!一歩一歩・・・
ところが、信じられないことが起こったんです。

なんと、ルートミス。
きっと行きにまよったであろう、足跡がいくつか。
それの一つをたどる・・・暗いからわからなかったんでしょうけど、
知らぬ間に、引き返してたんです!
また、すごい上りだなぁ・・・ってかなり上ったら、

信じられないことに、またもや三方分山の山頂!!! 

映画やドラマだと 頭抱えて絶望で、膝をつくところですが、
その看板を見た瞬間にすぐ、ちゃんと引き返す方向に体が向いて歩きだせるんです。

人間の”脳”ってすごいですね。
わたし、アドレナリンが出るって 学生時代の部活以外体験したことなかったけど、
そのアドレナリンのおかげで、ずっと歩き続けられるんです、
寒くないし、脚も疲れないし・・・

"生きたい"って本能、そのために脳が体に指令を送る潜在能力を感じたんです。
あと、もう一人の自分の存在を感じたんです!
マイナスなことを考える自分がいて、胸がギュンと抑え込まれる不安と恐怖
が襲ってくるのですが、
「この道をゆっくりと、歩けばいいだけのことだよ!星もきれいだし、
今夜は晴れてるから、一晩中歩いたっていいじゃない!」
って自然に声に出して、自分を励ますんですよ。そんな自分にびっくり。

それに、夜の山散歩は過去に何度かしてるので、天気がよければ
天体観測で歩いてるんだ!って自分で思うようにこころがけたり。

ルートミスのないように、コンパスを首から下げ、目標エリアを明確にして
方角を定め、時折はチェックしながら進むことに。
もう数時間歩いてるなぁ・・・そろそろ足も疲れてきてる。
立ち止まりたいけど、座ることもできないし、ちょっと休憩してるときは
"一歩一歩が到着へのゴールに向かってるんだ"と言い聞かせて、また歩きだす。

行けども進めども、暗い木々に囲まれた、グレイ色の雪道、
そして心細いライトの光。どうか、電池が切れないで・・・それを願いながら
心細い気持もだんだん拭えなくなってくる。

だんだんと、下界の明かりが見えてきた。あと少し!だけど、急いでこけたりしたら
たいへんだから、一歩一歩丁寧に降りる。

そして、ついに駐車場に到着。周辺の明かりが何とも頼もしくて、温かい。
車に到着、エンジンキーをかけ、ヒーターをつけ、装備をはずしてシートに座ると、
時計は22時35分。こんなにも長い時間 歩いてたんだ!!!

びっくりとともに、膝から下がガクガクと小刻みに震え、
背中から一気に寒さが襲ってきたんです。そして、急激にトイレに行きたくなってきて、
おなかもすきだして、のども渇いてるんです。
車にあった、おにぎりを食べつくして、
ポカリスエットのペットボトルを一気に飲み干して、しばし脱力・・・

こうしてブログに書くのは恥ずかしい体験ですが、
最初から難しい山を目指したわけでもないし、天気も理想的な晴れ。
まさか・・・まさに、こんなことから遭難事故につながるんだって。
低山をなめてかかり、ちゃんと時間の計算をしないで過信した行動による
結果だったんです。
山を初めて数年。今までの経験が生かされる場面が何度かありましたが、
その経験がへんな自信過剰となってたんでしょうね。

もう反省することが多すぎの体験でした。
| あゆっち | 17:00 | comments(32) | trackbacks(0) | - | - |

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